大人が若い人にするアドバイス(のようなもの)の中には、有害無益なものが多々ありますが、中でも最も有害といえるのが、悩むことのすすめです。「みんな、若い頃は大いに悩んだものだ。みんな、悩んで大きくなったんだ」というセリフを、皆さんもどこかで聞いたことがあるでしょう。
結論から言えば、悩むことに何の利益もありません。悩んでいる間、物事は一歩も進まないのですから、自分自身に対しても、社会に対しても、役立つことは全くありません。悩む暇があったら、解決のための方法を一生懸命に考えることです。また、悩むのは頭が悪い証拠ですから、ふだんから数学や外国語の勉強などをしっかりやって、頭の性能を向上させる努力をしておかなければなりません。
また、人はなぜ悩むのか、その根本原因は、「暇」だからです。(笑)暇人はよく悩みます。それは、暇だからです。一生懸命に取組まなければならない仕事や勉強がある人が、それに真剣に取組んでいるとき、「どうしようかな~」と悩むでしょうか?悩むのことが多い人は、仕事や勉強に集中して取組んでいないのです。自分のやるべきことに没頭すれば、悩みは全くなくなります。
このように、悩むことは時間の浪費でしかありません。では、無責任に「悩むこと」をすすめる大人がいるのはどうしてでしょうか?それは、彼らのレベルが低いからです。レベルの低い大人は、前途有望な若者を見ると、心の奥底で嫉妬します。そして、いかにも若者を理解しているようなふりをしながら、若者の成長を阻害するような発言をするのです。前途のある若い人たちは、こうした大人のアドバイスめいたものには、とりあえず聞いたふりをし、心の中で無視しましょう。自分の周りにいる大人が、全て自分の成長を喜んでくれると思ってはいけません。
最近、「悩む力」とかいう本を出した大学教授がいるようですが、こんな本、読んではいけません。人生アドバイス本の類は、著者の金儲け以外の意味を持ちません。皆さんに考えて欲しいのは、この「悩む力」という本が、100年後も読みつがれているかどうかということです。真に読む価値のある本とは、時代を越えて読まれる本、すなわち古典です。「悩む力」なんぞを読む暇があったら、ゲーテの「若きウェルテルの悩み」を読みましょう。ついでに、勝間和代の本などを読んでやる気が出た~なんて言ってる若いサラリーマンもいけません。そんなやる気など、読んだ翌日には消えているでしょう。人生アドバイス本など読んではいけません。時間の無駄ですよ。